花まつり | 博善グループ
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花まつり

 

お釈迦様の誕生日とされる4月8日は「灌仏会(かんぶつえ)」という仏事行事が行われます。

一般的には「花まつり」として知られています。

ほかには、「仏生会(ぶっしょうえ)」「降誕会(ごうたんえ)」

「浴仏会(よくぶつえ)」「龍華会(りゅうげえ)」という名前で呼ばれることもあります。

 

キリスト教で、イエス・キリストの誕生を祝うのがクリスマスであるのと同じで、

仏教では、お釈迦様の誕生を祝うのが花まつり、と言うとイメージしやすいでしょうか。

また地域によっては、5月8日をその日としたり、

週末などの、地域の方が参加しやすい日に花まつりを行う寺院もあります。

 

*長野市の善光寺では、毎年5月5日に「仏都花まつり大会」を行っていますが、

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2021年の開催は、残念ながら中止となっています。

 

 

花まつりの歴史

 

花まつりの歴史は古く、7世紀初頭の推古天皇の時代にはすでに灌仏会が行われていたと言われ、

平安時代には宮中の恒例行事にもなっていたようです。

一般のあいだにも広まっていったのは、

明治45年に浅草公園で仏教青年伝道会が花まつりを行ったことを契機に、

大正5年、日比谷公園で仏教関係者が合同して主催した花まつりが恒例の年中行事となり、

これによって、花まつりの風習が広く親しまれるようになっていったと言われています。

 

花まつりはどう行うの?

 

花まつりでは、お寺の境内に花御堂(はなみどう)と呼ばれる、お花で飾り付けられたお堂を作り、

そこに、お釈迦様の誕生を祝う仏像・誕生仏(たんじょうぶつ)を安置します。

 

花御堂が花で飾り付けられているのは、

お釈迦様が生まれたと伝わるルンビニー(現在のネパール)の花園をなぞらえたもの、

お釈迦様が誕生した時に、龍王(9匹の龍とも言われています)が空から甘露の雨と、

優曇華(うどんげ)の花を降らせたことを表現したもの、などと言われています。

 

 

誕生仏は、右手を挙げて天を指し、左手を下げて地を指した立像で、

これは、お釈迦様が生まれてすぐ、7歩進んで左右の手で天地を指し、

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われたことに由来します。

天上天下唯我独尊とは、世界中にただ一人として、その人に代わるものはなく、

人はそれぞれ皆あるがままに尊い存在、という解釈がされています。

 

花まつりでは何をするの?

 

花まつりでは、この誕生仏の頭上から、参拝者が甘茶(あまちゃ)をかけて、

体を洗い清め、子供の身体健全や諸願の成就を願います。

甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生の時に、龍王が甘露の雨を降らせた説話にちなんでいます。

甘露とは、苦しみを取り除き、長寿を与え、死者をも蘇らせる飲み物だと信じられた霊水のことです。

この甘露に見立てた甘茶を飲むことで、厄除け、無病息災のご利益にあやかれたり、

目につければ目がよくなる、甘茶で墨をすって習字をすれば字が上手になる、

そしてその墨で、短冊に「ちはやふる 卯月八日は吉日よ 神下げ虫を成敗ぞする」と書いて

玄関に逆さに貼ると、子供の虫よけになるとも言われています。

 

 

甘茶はお茶じゃない?

 

甘茶は、実はお茶ではなく、アジサイ属の変種「コアマチャ」の葉から作られていて、

抗アレルギー作用や、リラックス効果、お通じが良くなるなどの効果があると言われています。

ノンカフェイン・カロリーゼロで、

味はストレートティに砂糖を加えたような上品な味わいです。

 

 

子供のお祭り…稚児行列

 

近年の花まつりには、お釈迦様の誕生をお祝いする側面ともう1つ、

稚児行列などに見られる子供のお祭りとして側面もあります。

稚児行列とは、平安時代風のきらびやかな装束をまとった子供たちの行列で、

稚児とは赤ちゃんや幼児のことですが、

寺院でいう稚児とは、女人禁制のお寺に預けられて、僧侶に仕える男児を指していました。

現代的な意味においては、稚児行列などのお祭りに参加する子供たちのことを指すようになっています。

 

お釈迦様の誕生に感謝し、そのご利益をいただくことで、子供たちの発育・無病息災を祈願します。

 

 

 

 

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