11月, 2021 | 博善グループ - パート 4
博善グループ

「阿弥陀如来」とは

 

阿弥陀如来(あみだにょらい)とは、仏教において、修行をして悟りを開いた仏様で、

浄土宗・浄土真宗・天台宗のご本尊(信仰対象物)となっています。

四十八願(しじゅうはちがん)という48個の誓いを立て、その中には、

「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えたあらゆる人々を

必ず極楽浄土へ導くとする誓いがあります。

 

 

 

 

「他力本願」の意味

 

どんな人でも「南無阿弥陀仏」と唱えることで、

極楽浄土へ往生できる、という教えを「他力本願(たりきほんがん)」と言います。

 

「他力本願」とは、自分の力によらず、仏様の力によって救われるということで、

親鸞(しんらん・浄土真宗の宗祖)によって広められた仏教語です。

 

「他力」は阿弥陀如来の力の意味で、

「本願」とは、阿弥陀如来が命ある全てのものを

極楽浄土へ往生させるという誓願を意味します。

 

阿弥陀如来の「本願力」を「他力」として、

念仏を唱えることで極楽浄土へ往生することを願うことを「他力本願」というのです。

 

自らが修行などを行い、その功徳(くどく・よい行いのこと)があって

初めて悟りを得るという「自力」の考え方に対して、

阿弥陀如来の本願で救済されるというのが、他力本願の考えです。      

 

 

民衆を救った「阿弥陀如来」

 

この「他力本願」は、特別な修行をした者だけが成仏できるとされていた仏教に

新しい概念をもたらし、

鎌倉時代初期から、武士や農民を中心に圧倒的な支持を受け広がっていきました。

 

阿弥陀如来の四十八願の、

18番目が「念仏を唱えたあらゆる人々を必ず極楽浄土へ導く」という誓いだったことから

その人が最も得意とすることを「十八番(おはこ)」と言うのもここに由来すると言われます。

また、「あみだくじ」も、その昔は、放射線状に線が引かれており、

その線が、阿弥陀如来の後光に似ていたことから、「阿弥陀の光」と呼ばれていたものが、

「あみだくじ」という名前に変わったと言われており、

阿弥陀如来や他力本願の考えが、より身近なものだったことがうかがえます。

 

 

 

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